2022.08.09
驚異!キャッチからが全てを可能にする。 岡田遼太
今シーズン全ての重要なレースを終え、来シーズンの日本代表選考に向けてトレーニングに汗を流す。
そんな日々を過ごしているある日、地元島根県でお世話になっている方から、島根で合宿をしないかと声をかけていただいた。
瀬田川に居る、唯一ともいえるライバル選手も海外遠征でちょうど居らず、刺激のない日々が続いていたので、刺激を求め早速島根へ向かう事にした。
お邪魔したのは、松江工業高等専門学校の選手たちが練習する水域【佐陀川】
川幅は2艇か3艇がぎりぎり収まるであろう狭さだったが、長さは2.5kmとそこそこ長く漕げる。1クルー用トレーニング水域としては最高な場所だった。
2泊3日の前半は、一緒に合宿へ参加した先輩ボート選手と2×(ダブルスカル)で練習。高校生クルーは近く国民体育大会中国ブロック大会が間近と迫っていたので、2×艇同士で並べて練習を行った。
後半は、高専の子たちと4+や2×に同乗し、コーチングみたいなこともやらせて頂いた。
後半に、重要な気づきがあったのでココにまとめたい。
☆キャッチから
高校生が、「艇のバランスが悪く漕ぎづらい、色々改善しようと取り組むが良くならない」と悩んでいた。自身の経験から、「バランスで悩んだ時は、ごちゃごちゃ考えず思い切って艇を動かす、進ませるとバランスは解決するよ」とアドバイスし、2人でキャッチ周りのドリルから艇を動かすことにシンプルに取り組んだ。艇が進み始めるとあっという間に艇のバランスは良くなり、高校生も「ボートが楽しい」と言っていた。
これらの取り組みの中で、ふと気づく。「あれ?口では説明したけど、自分自身がシングルスカルで練習中にできて(やって)無くないか」と。自分自身が滋賀県に来てからずっと悩んでいた艇上での悩み【思うように艇が動かない】は、自分が高校生に話したことで解決できるのでは無いかと気づけた。
その後瀬田へ戻り、高校生との取組をシングルスカルでも取り組んだ。驚くほど艇速が向上し三重県にいた頃に感じていた、思うように艇を進ませられている全能感を取り戻すことに成功した。(爆速)
室内エルゴメータでの数値も大幅に更新され、あらゆるメニューでの記録が更新され続けている。
合宿、遠征はいつもと違う環境で集中できる他に、大きな気づきを得るチャンスということに今更ながら気づけた。
島根、地元のパワーはとても大きく、これからも定期的に里帰りしたい。
岡田