2020.02.07
[スキー]八幡西中学 (ヤマゼンロックザキッズ) 太田寛九郎
昨シーズンのジュニア王者は2年後の"北京"を狙っている。
国内最大のフリースキージュニア大会「ジャパンジュニアフリースキーオープン(U18)」で総合優勝を果たした太田寛九郎(八幡西中学2年/ヤマゼンロックザキッズ)は、将来が期待される逸材だ。わずか9名の25歳以下日本代表強化指定選手に、最年少で選ばれてもいる。まさに才能の塊だ。
フリースキーには、ハーフパイプとスロープスタイルの2種目がある。太田が得意とするのはスロープスタイル。コースに用意されたジブアイテム(障害物)とジャンプ台で技の難易度を争う種目だ。
「得意なのは高いエア(ジャンプ)を生かしたダブルコーク(回転軸をずらしながら、空中で縦2回転、横3回転する大技)。でも、ジブセクション(障害物エリア)の技の組み立ても得意です」
ジブセクションは大会によって障害物が異なる。しかも、どんな障害物が出てくるかは試合前日や当日にしかわからない。
「与えられる練習時間は3時間くらい。その中で、技の構成を考え、練習して本番です。そこが難しいところですが、逆に楽しい部分でもあります」(太田)
ジャンプやスロープの感性は、長野や岐阜、埼玉などの専用施設で磨いてきた。加えて、平日は自宅のトランポリンでエアの感覚を研ぎ澄ましている。そうして、見えてきたのが2022年の北京冬季オリンピックという目標だ。
「2年後、僕は16歳。いいタイミングだと思いますし、まずは”北京”に出場したいと思っています。そのために、今シーズンはFIS(国際スキー連盟)の大会でポイントを稼いで、3月の世界ジュニアに出ること。そして、その先のワールドカップに参戦したい」
オリンピック出場を狙う太田の今シーズンは、1月末のFIS大会(韓国)から始まっている。カテゴリーはジュニアではなく、すでにシニアへと移している。
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太田 寛九郎
八幡西中学 (ヤマゼンロックザキッズ)
Profile/おおた・かんくろう。2005年10月12日生まれ、近江八幡市出身。桐原小学校を経て、八幡西中学校へ。現在2年。小学3年の頃、マツカワ会(長野)で競技をはじめ、中学1年からヤマゼンロックザキッズに所属。小学5年・6年時にはジャパンジュニアフリースキーオープン(U12部門)で総合優勝。昨シーズンは同大会のU18部門で総合優勝を果たした。現在、スキー フリースタイル・ハーフパイプ/スロープスタイルの25歳以下の日本代表強化指定選手。