2026.06.26
Athletics チャレンジ滋賀

国スポの“熱量”を未来へ。
新たなシンボリック誕生!
オリンピアンも参加
2025年10月に行われた滋賀国スポの盛り上がりをレガシーとして残したい。滋賀陸上競技協会の熱い想いで誕生したのが「Athleticsチャレンジ滋賀」である。
滋賀県初のグランプリ大会の誘致をめざして誕生したこの大会は、世界陸上競技連盟が定めるワールドランキングコンペティション(WRk)の対象競技会に認められている。そのため、女子4×100mリレーで東京オリンピックに出場した青山華依(ミキハウス)らトップアスリートも参加した。
「日本選手権(女子100m)の参加標準記録を狙って参加しました。タイム的にはもう一つでしたが、優勝できたことは良かったです」
ハイレベルな投擲種目
青山が参加した女子100mを含め、今回は男女各8種目のチャレンジ種目が用意された。なかでも投擲種目は男女とも熱戦が繰り広げられた。

女子ハンマー投(4㎏)では、昨シーズンで引退を表明していた奥村充華(滋賀陸協。旧姓:小舘)が参加。日本歴代6位の記録を持つ奥村は「この大会は審判をする予定でしたが、関係者の方に参加してみたらと言われて。小舘ではなく、奥村として出てみようかなと思いました」と話す。結果56m 88で5位入賞と存在感を示した。
8人が参加の女子ハンマー投を制したのは61m 11を投げたエパサカ テレサ(KAGOTANI)。日本選手権の常連は「自己ベストの63m 81に近い記録で優勝できた。(競技を行う)サークルの感触もよく、この大会をすごく気に入りました。何より奥村大先輩とまた一緒に競技ができてうれしかったです」と話した。

また、男子やり投げでは滋賀県出身の山田隼人(日吉)が唯一の70m越えで初代王者に輝いた。4月末の織田記念陸上(広島)で4位入賞( 76m 82)を果たし、5月のセイコーゴールデングランプリ陸上2026東京の出場権を獲得していた山田。「昨年の国スポでは1万人がHATOスタに入った良い思い出がある。ゴールデングランプリ直前で日程的にはハードでしたが、ぜひ参加したいと思った」と笑顔を見せた。
僕が出られない大会に

大いに盛り上がった種目もあれば、参加選手が少ない種目もあった。参加3名の男子走高跳で優勝した荻野海翔(VERTEX)は「滋賀にはメガネジャンパーで有名な瀬古優斗選手がいる。初の大会とはいえ参加3名では寂しいし、優勝記録が2m10では恥ずかしい」と話す。
ちなみにVERTEXは荻野を中心に有志で結成した滋賀の陸上チーム。今大会がデビュー戦で、走高跳以外にも多くの種目でチーム名を見かけた。荻野は言う。「競技を続けたくても所属先が見つからずに辞めてしまう選手がいる。その受け皿をめざしてVERTEXを立ち上げました。この大会は僕らみたいな飛躍のチャンスをうかがう選手にとって大切な大会です。でも将来的には僕らが参加できないくらい大きな大会になってほしいです」
滋賀県は、桐生祥秀(日本生命)をはじめ、今年に入って日本記録を塗り替えている男子800mの落合 晃(駒沢大学)や円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)らトップアスリートが巣立った地である。そんな陸上先進県に誰もが憧れる大会を。湖国の陸上は次のフェーズに入った。








