2025.06.19

立命館守山が初優勝。近江は苦い逆転負け。

序盤は近江が圧倒も…

 インターハイ出場をかけた決勝は近江と立命館守山の一戦となった。お互い、準決勝は延長戦までもつれる激闘に。近江は延長後半の1点を守って比叡山に競り勝ち、立命館守山は水口に延長0-0(PK5-4)での辛勝だった。

 その戦いから中1日での決勝は近江がまず主導権を握り、12分に松山大納(3年)のゴールで先制に成功。さらに攻撃の勢いを加速させた近江が圧倒的な個の力で攻勢に出た。

 だが、19分に潮目が変わる。立命館守山は永井優翔(3年)のフリーキックを滝川康大(2年)が頭で合わせて同点に。滝川が「なるべく早く追いつきたかった」と振り返ったように、この同点弾で流れは立命館守山に傾倒する。

ヒリヒリした後半戦

 1-1で迎えた後半。追加点を挙げたのは立命館守山だった。38分、セットプレーの流れからキャプテン中村 輔(3年)が豪快なミドルを決めて逆転に成功。「今大会なかなか得点できていなかったけれど、あの場面で得点できてよかった」と話す中村。値千金ゴールで立命館守山が主導権を握った。

 だが、吉田貴彦監督が「2点目が思いのほか早かった…」と振り返ったように、ここから近江の猛攻が始まる。57分には中江大我(3年)のミドルで2-2の同点に。残約13分。勝敗を分ける次の1点の行方をめぐり、ヒリヒリした時間が流れた。その中、ロングスローの流れから追加点を挙げたのは立命館守山だった。見事なループ気味のシュートを決めた永井は「相手GKが少し前に出ているのがわかっていた。ボールが来たら打つと決めていた」と言う。この1点を守り切った立命館守山が激闘を制して初優勝に輝いた。

 吉田監督は「(優勝まで)長かった…」と言った後、こう続けた。「選手たちは全国を経験することでもっと成長するはず。楽しみですね」

 インターハイは7月26日から福島で幕を開ける。次はどんな〝立守旋風〞を巻き起こしてくれるだろうか。

関連記事