2025.01.01
歴史を作るクラブに魅かれて
近年、京都の高校サッカーは東山と京都橘の2強時代が続いている。だが、勢力図は少し変わりつつある。大谷高校が2強を崩す存在として台頭してきたからだ。
24年度のインターハイ予選では準々決勝で京都橘を1-0で下し、決勝では東山に0-1で惜敗。冬の高校サッカー予選では準々決勝で京都橘に1-2で敗れたものの、互角以上の戦いを演じている。大谷は今、強豪校へと駆け上がる歴史の真っ只中にいるチームだ。
それに魅力を感じて大谷を選んだのが、MF武智叶真(2年)とGK北原脩暉(1年)である。
草津・高穂中出身の武智はクラブチームの「京都サンガF.C.U-15SETA滋賀」出身。実力もあり、他校からのオファーもあったが、「歴史を作ることに魅力を感じた」と大谷を選んだ。「Aチームには入っているけれどインターハイ予選では1試合も出られなかった。もっと自分を磨いて全国初出場に貢献したい」と意識も高く、チームの中心選手になりうる存在だ。
また、クラブチーム「レイジェンド滋賀U-15」から越境の道を選んだ北原(瀬田中学出身)も虎視眈々と守護神の座を狙っている。
「大谷はGKもパス回しに参加してボールをつなぐスタイル。自分の特徴である足元の技術を活かせると思っています」
来年、大谷は創立150周年を迎える。その記念すべき年に全国初出場を果たせるか。滋賀の2人に注目したい。
-
大谷高校 男子サッカー部
2022年度の全国高校サッカー選手権大会京都府予選3位、23年の高円宮杯U-18リーグ1部4位、2024年の京都府新人戦ベスト8、インターハイ京都予選準優勝など成長著しい。