2025.06.19
女子は近江兄弟社、男子は光泉が栄冠。
光泉カトリックがV19
男子は光泉カトリックが比叡山を58-24で下し、4大会連続19回目の頂点に立った。
第1Qこそ相手の〝光泉封じ〞に苦戦し8-10でリードを許したが、第2Q以降は固い守備からのファストブレイクという強みを押し出した。
第3Qは8失点、第4Qに至ってはわずか2失点と守備で比叡山を圧倒した。
エース速水奏翔は「相手に分析されていたとはいえ、試合序盤は個人的に不甲斐ない出来だった。寺田(均)監督に喝を入れられてからは本来のパフォーマンスに戻せた」と話す。エースの復調に呼応するようにチームも尻上がりによくなった。
キャプテン綾田 圭は「インターハイはベスト8を狙う。そのためには個々のレベルアップが必要。個人的に今日はドライブが消極的だった。インターハイまでに課題を克服したい」と勝って兜の緒を締めた。
近江兄弟社が3大会ぶりV
試合終了まで残り13秒で近江兄弟社のリードはわずか2点。しかも草津東のボールで試合は再開する。近江兄弟社の平川清士監督は「とにかく3点シュートを打たせないことだけ選手たちに伝えた」という。女子決勝はそれくらい紙一重だった。
試合の入りは草津東がよかった。相手に攻撃らしい攻撃をさせず0-10と大きく引き離した。だが、ここから近江兄弟社はスコアラーの相馬ほのかが立て続けにゴールを挙げ第1Qで18-22まで追い上げた。相馬は「いつも1Qの入りが課題だった。決勝もダメだった。このまま行くと相手に飲まれるので、なんとか点を返すことだけに集中した」と話す。昨年のウインターカップは会場の雰囲気に飲まれて初戦で敗れた。その反省がこの試合に生きた。
とはいえ、第3Qを終えた時点で2点ビハインド。第4Qも一進一退の攻防が続き、試合終了まで残り約46秒で63-63の同点。残り13秒に澤井柚奈が決めて近江兄弟社が土壇場で2点リードになったものの、冒頭で述べたように最後の1プレーで逆転もあり得るシチュエーションだった。だが、その場面で近江兄弟社が粘りある守備を見せ、さらに追加点を挙げて最後は4点差に広げて頂点に立った。
キャプテン宮崎璃心は「ここ数年、夏は勝ちきれていなかったので勝てて本当にうれしい」と、目に熱いものを浮かべていた。