2025.05.01
初代女王への挑戦。
今シーズンからスタートしたバレーボールのプロリーグ「大同生命SV.LEAGUE」が大詰めを迎えている。
滋賀県大津市を拠点に活動する東レアローズ滋賀は果たして初代女王に輝けるか。
注目のチャンピオンシップが4月の第3週から始まる。
開幕4連敗から着実に成長。
2024年10月に開幕した「大同生命SV.LEAGUE」の2024-25シーズンがクライマックスを迎えている。女子の東レアローズ滋賀は開幕4連敗スタートとなったが、越谷 章監督は動じなかった。最初からチャンピオンシップにピークを持ってくるプランだったからだ。開幕前のインタビューでこんな話をしている。
「目標は優勝です。そのためにはプレーオフ(チャンピオンシップ)までにチームをどう育てられるかがカギだと思います。もちろん、全試合を全力で戦うのですが、最初から飛ばし過ぎてプレーオフで息切れしてはいけませんからね」
その言葉通り、一歩ずつ着実にチームは成長していく。10月26日・27日のアランマーレ山形戦(YMITアリーナ)で2連勝を飾ると、ここからチームがまとまり始める。そして11月のクインシーズ刈谷戦から怒涛の8連勝で6位に浮上。2度のオリンピックを経験するセッター田代佳奈美(栗東市出身)を中心に、チームカラーである〝テンポの速いバレー〞が成熟していくことになる。
そして25年3月16日にはレギュラーシーズン8位以上を確定させ、チャンピオンシップ進出が決定した。
今シーズンからキャプテンになった深澤つぐみが開幕前に話していた言葉を思い出す。
「昨シーズンはプレーオフ進出を逃しキャプテンに就任する前は不安もありました。でも、やると決めたからには強いチームを作ろうと。新リーグが始まるタイミングでキャプテンをやらせていただくことは光栄ですし、すごく気合いも入りました。メンバー全員がチームのことを考えていますし、良いチームになる予感があります」
その予感が現実のものになり、越谷監督の言うようにチャンピオンシップに向けてチームも仕上がっている。SVリーグ初代女王へ。今度はその目標を実現のものにする。
結果次第では準決勝はホームで。
レギュラーシーズン上位8チームで争われるチャンピオンシップ。その最初のステージであるクォーターファイナルは上位4チームのホームで開催される。原稿作成時点(4月6日現在)で東レアローズ滋賀は5位以下が確定し、4月第3週から始まるクォーターファイナルはアウェーでの戦いとなる。だが、次のセミファイナルは他会場も含め、結果次第ではホーム開催の可能性がある。勝ち上がった2チームのうち、東レアローズ滋賀がレギュラーシーズンで上位だった場合はホーム開催となる。
ファイナルは5月2日(金)〜4日(日)に有明アリーナ(東京)で行われる。初代女王へ向けた東レアローズ滋賀を応援しよう!