2024.09.01

25年のデフリンピックへ。 実業団選手1年目の挑戦。

 今年7月に台湾で聴覚障がい者の国際大会「第5回世界デフ陸上競技選手権大会」が開催された。彦根市出身の山本剛士(コカ・コーラ ボトラーズジャパン)は男子400mで8位入賞を果たしている。昨年には同種目で日本デフ記録も更新しているトップアスリートである。今年からレイクスターズ・サポートアスリートとしても活動を開始。「サポートを受けられることを光栄に思いますし、結果を残さないといけないという気持ちが強くなりました」と心境の変化を述べる。

 今シーズンの目標は日本選手権の参加標準記録(46秒99)を切ること。そして来年に日本で初開催される「東京2025デフリンピック」への出場資格を得ることだと話す。

「デフリンピックに出場するためにはターゲットランク記録(男子400m)の47秒54を来年5月までに突破しないといけません。まだ突破できていないので、まずはそこが目標になります」

 山本が持つ日本デフ記録は23年の「第94回びわこ成蹊スポーツ大学記録会」で出した47秒86。自身の日本デフ記録を大幅に更新する必要がある。自身2度目のデフリンピック出場へ向け、ここからが勝負となる。

山本剛士

コカ・コーラ ボトラーズジャパン

やまもと・つよし。2001年12月14日生まれ、彦根市出身。彦根翔西館高校、びわこ成蹊スポーツ大学を経て2024年からコカ・コーラ ボトラーズジャパン所属。大学時代に出場した「第24回夏季デフリンピック競技大会 ブラジル2021」の男子400mで6位入賞、昨年は男子400mの日本デフ記録を更新。2025年に日本で初開催される「東京2025デフリンピック」での活躍も期待されている。

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