2024.09.01

いよいよ新シーズン始動。新体制会見から展望を探る。

 7月12日に滋賀ダイハツアリーナにて滋賀レイクス「2024-25 SEASON ティップオフ記者会見」が行われた。登壇者は原毅人(代表取締役社長/スポーツディレクター)、中山太(代表取締役会長/プレジデントオブバスケットボールオペレーションズ)、眞庭城聖(ゼネラルマネージャー)、前田健滋朗HC。冒頭では原氏が「バスケットボールクラブ以上の存在になりたい」と熱い思いを語り、それを表現したコーポレートスローガン「Lake up together]が発表された。

「"Lake up”とは日本を代表する琵琶湖をルーツに私たちが大切にしたい想いを集約した言葉です。今日より明日を素晴らしいものにしたい。この想いに共感していただき、コミュニティーが広がり、新たなカルチャーとして発言されていくことで声がつながり、また、これまでにないスポーツエンターテインメントの創造により、明日を素晴らしいものに変える力を発信していきます」

 中山氏からは新加入のYU AI・CHEについて紹介があった。「彼は台湾の国立政治大学に所属し、台湾A代表にも選ばれています。数年前からコミュニケーションを取ったり、実際にプレーを見たりして非常にいい選手だと思っていました。色々な選択肢がある中で滋賀レイクスを選んでもらえるように、ずっとコミュニケーションを取り続けてまいりました」と説明。創造性豊かなプレーが持ち味の司令塔が、初めての日本でどんな活躍を見せるか楽しみだ。

 また昨シーズンで選手を引退した眞庭氏はメンバー編成に関して「前田ヘッドコーチが理想とするバスケットを実現したいと考えて進めました」と話した。ポイントは3つ。「1つ目が速い展開のバスケットをできる選手。2つ目はメンバー全員が3Pシュートを打てること。3つ目は全員がトランジションでボールプッシュできること」。昨シーズンに続き、アグレッシブな試合が観られそうな編成となった。

 前田HCからはさらに具体的なレイクスのバスケットについて話があった。

「私が1番好む、バスケットとして最も魅力がある、そして試合に勝つことができる部分では、やはりしっかりとディフェンスをする、相手に難しいショットを打たせる、自分たちのボールにする。そして展開の速いバスケットをして、アドバンテージのある状況、いわゆる数的優位などの状況の中で得点を狙っていく。そこを1番大事にしていきたいと思っています。選手たちには、常に相手が脅威を感じるオフェンス、ディフェンスをコート上で表現してほしいと思っております」

 過去3シーズンはスペインバスケットを軸に独自スタイルを模索してきた。前田HCの話から想像すると、ハードな守備からの速い展開は共通する部分もありそうだ。新生レイクスは8・9月の練習を経て10月5日・6日に大阪エヴェッサとの開幕戦(滋賀ダイハツアリーナ)を迎える。

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