2024.03.01

求められる「いつも以上」の私。原田愛実(アーチェリー)

ハイレベルな代表選考会に挑戦

龍谷大学洋弓部の原田愛実は、大津商業高校時代にインターハイ女子団体で2連覇を達成した実力者だ。大学進学後も成長を続け、2023年7月上旬にはU21日本代表として「アーチェリー世界ユース選手権U21女子団体(アイルランド)」に出場している。自分の中では悪くもない点数を出せましたが、それでも目標の
メダルには届かなかった。もっと上手くならないと世界では通用しない。くやしさだけが残ったという。原田は大学1年生で2つの目標を掲げていた。1つは世界ユースでメダルを獲ること。もう一つはナショナルチーム(日本代表)入りだ。結論から言えば、昨年10月の代表選考会(全日本アーチェリー選考権)を勝ち抜き、ナショナルチーム入りを果たす。だが、その道程はジェットコースターのようにアップダウンが激しかった。世界ユースでメダルを逃した原田は、練習だけでなく「一つ一つの大会でも成長していく」という高い意識で日々を過ごしていたが、昨年9月の全日本インカレで、まさかの予選敗退となった。不調の原因が弓具破損だとわかり、競技歴4年という経験の浅さからくる失敗だった。
国体では個人戦8位入賞、全日本はベスト18に入った。そして迎えたナショナルチーム選考会では、前半あまり調子が上がらなかったものの、後半に追い上げて最終的に10位でフィニッシュ。ドタバタ劇の末につかんだ、初のナショナルチーム入りだった。ナショナルチームは総勢15名。この中から3月の代表選考会を勝ち抜いた上位2名だけが、6月のパリオリンピック最終予選(FTQT)に出場できる。だがこの関門を通過するのは並大抵ではない。原田の前にある道はとてつもなく険しい。とはいえ、その道はまだ前へと続いている。

原田 愛実

龍谷大学洋弓部

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