2024.01.01

インターハイ2階級制覇を経て世界ジュニア2位へ。上坂健斗

飛び級で挑んだ〝世界〞で準優勝

11月15日にメキシコで行われたウエイトリフティングの「2023世界ジュニア選手権大会」で、堅田高校の上坂健斗(3年)が銀メダルを獲得した。
20歳までが参加できる同大会。飛び級で出場した上坂はある想いを胸に挑んだと話す。

「昨年は年齢的に一つ下のカテゴリーである世界ユースに出場しましたが、緊張もあって失格で終わってしまった。今年はそのリベンジの気持ちがありました」

課題はスナッチ1本目の成功率。安牌の93㎏を確実に成功させ、2本目97 ㎏、3本目100㎏とウエイトを上げていった。
3本目は失敗したものの、1本目の成功でリラックスすることができた上坂はジャーク3本を全て成功させ、トータルで2位に入った。
「国内の大会とは違って、世界大会にはいろんな選手がいると改めて感じました。試合直前に居眠りしている選手がいたのには驚きました。もっともっと国際大会を経験して、28年のロサンゼルスオリンピックをめざしたい」。
改めて決意を固める大会となったようだ。

オリンピックへの準備はすでに始めている。
今年のインターハイでは2年時に高校三冠を達成した55㎏級から61㎏級に階級を上げた。
オリンピック最軽量の61㎏級を見据えてのことだ。1つ階級を上げると別世界になる競技で、上坂はインハイ2階級制覇を果たす。
だが、喜びよりも悔しさが強いという。「スナッチは自己記録(106㎏)を更新できたが、ジャーク(135㎏)はできなかった」。
このハードルを超えた先に新たな〝世界〞がある。

関連記事