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2022.01.10

特別だった今年のファイナル 【ラグビーフットボール】光泉カトリック 27─7 滋賀学園

全員が主役、全員が脇役

〝花園〞行きをかけた滋賀の頂上決戦は、奈須貴大と東海隼(ともに3年)という2人の高校日本代表(東は兼U-20日本代表)を擁す光泉カトリック(光泉)の3連覇で幕を閉じた。

開始早々に米戸泰史(2年)のトライで先制した光泉だったが、その後は滋賀学園の気迫あるプレーに苦戦。それでも粘りのディフェンスで得点を許さず、前半終了間際に奈須の突破から中峯将(2年)へとつないで追加点に成功した。後半も開始早々にトライを重ねた光泉は、中峯の3トライもあって27-7と快勝した。

光泉の薬師寺利弥監督は「(二枚看板の)奈須と東がマークされ、その周りの米戸や中峯が空くと予想していた。期待通りの働きだった」と勝因を語った。監督は常々「全員が主役であり、全員が脇役である」と選手たちに伝えてきたという。それを体現した11度目の滋賀県制覇だった。

切磋琢磨した仲間たち

試合後、選手たちはお互いの健闘を讃えあった。戦いが終われば仲間であるというノーサイドの精神は、いつ見ても気持ちがいい。ただ、今回はいつも以上に特別な意味を持っていた。

薬師寺監督が「最高のライバル」と評した今年の滋賀学園は、今季限りで退任が決まっていた堺裕介監督の集大成と言えるチームだった。2013年の創部当初は部員わずか4人。練習試合では選手不足をカバーするため、堺監督が選手兼任で楕円球を追った時期もあった。そうした苦労をしながら、中高一貫で選手を育ててきた。

光泉中学とは合同チームを組んだ間柄だった。週1回くらいのペースで練習を重ね、最後には滋賀の絶対王者・瀬田北中学校を破って近畿大会(事実上の全国大会)にも出場している。その合同チームを率いたのが光泉の薬師寺監督であり、中心選手だったのが今の高校3年生である。

滋賀学園の堺監督は言う。「今年のチームは薬師寺さんもそうですし、いろんな方々に育ててもらったチーム。決勝に3年連続で上がって、なんとか優勝させてやりたかったんですが…」

決勝には合同チームでともに戦った選手たちも複数いた。中でも米原ラグビースクールで小学1年から中学まで一緒にプレーした光泉の山鹿楓太と滋賀学園のキャプテン恩田慶吾(ともに3年)にとっては特別な試合になったようだ。

恩田は「(山鹿に)試合の後、花園での活躍を期待していると言いました。そして、ありがとうとも」と言う。そして山鹿は「決勝の舞台に合同チームの仲間が6人くらいいた。そういう試合はこれが最後だと思いますし、特別な試合でした。みんなの思いも背負って花園で戦ってきます」と話す。

光泉が出場する全国大会は12月27日に開幕する。決勝は1月8日である。

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