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2022.01.09

関西第一代表として挑む3度目の全日本インカレ 【サッカー】 聖泉大学女子サッカー部

経験したことのない雰囲気

今年の11月上旬。聖泉大学女子サッカー部の後藤剣監督から取材依頼の電話が入った。
「無事に、全日本インカレ出場が決まりました。よかったら取材してやってもらえませんか」

昨年は全日本インカレで初のベスト8入り。今年で3年連続の出場となる。それだけでも取材ネタとしては充分だが、〝無事に〞という言葉が妙に引っかかった。

「実は関西学生リーグの春季リーグでは1部と2部の入れ替え戦に回っていたチームなんです」

もう少し話を聞くと、秋季リーグでは5勝1分け1敗で関西学生リーグを初制覇したという。春に2部降格の危機にあったチームが、秋は1部優勝である。一体、何があったのか。急遽、特集にねじ込むことになった。

加圧とメンタルケアは継続も

聖泉大学といえば、加圧式トレーニング(加圧トレ)とメンタルケアが代名詞だ。アップと筋トレを兼ねた加圧トレで時間を短縮し、ボール練習に多くの時間を費やすことに成功。結果的に個々のスキルが向上し、ボール保持率の高い、いわゆるポゼッションスタイルが強みとなっている。

4年前から取り入れているメンタルケアでは、まず全部員の性格診断を行うという。お互いの性格を理解することでチーム作りがスムーズに進行するようだ。

二枚看板とも言える加圧トレとメンタルケアは今年度も継続。昨年の全日本インカレ8強入りのメンバーも複数残っており前評判も高かった。その中で春季リーグは1勝2分け2敗で7位。2部降格の危機に面したから不思議だ。

キャプテン2人体制のうちの一人、大谷琉晏(4年)は言う。
「コロナ禍の影響で他チームより2試合少なく、それが勝点に響いた部分もある。でも、結果が出なかったのも確かです。チームの連係というか、イメージの共有ができていなかったように思う」

意思の疎通に時間を費やす

春季リーグ後半以降は緊急事態宣言で活動が制限された。その中で、彼女たちはミーティングの回数を増やしたという。もう一人のキャプテンである服部菜恵(4年)はこう説明する。
「守備ではどこでボールを奪うのか、攻撃ではサイドバックをどう活かすのか。ポジションの修正とかタイミングとか、そういう細かい部分の意見を交換しながら、イメージを共有していった」

ディテールをとことん追求した結果が秋季リーグ初優勝だった。

チームとして3度目の全日本インカレ。目標は「4強以上」とキャプテン2人は口を揃える。そこには、先輩が果たせなかった西が丘(東京・味の素フィールド西が丘)行きを実現させたいという思いだけではなく、別の思いもあるようだ。

大谷は「関西第一代表には、インカレに出られないチームの分も戦う責任がある」と言う。服部は「でも、気負い過ぎてもダメなので一戦必勝で戦っていきたい」と付け足す。このやり取り(カバーリング)を聞いただけでも、春以降の聖泉大学が連携を高めてきたことが想像できる。全日本インカレの開幕( 12月24日)が今から楽しみだ。

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