2021.06.15

結果で明るいニュースを届けたい 中口遥

鳥取育ち、京滋経由、東京行き。
結果で明るいニュースを届けたい。

東京オリンピック内々定

ライフル射撃競技の中口遥(滋賀ダイハツ販売)が、2021年3月の東京2020オリンピック最終選考会10mエアライフルAR60W)で1位となり、日本代表に内々定した。

「点数としては基準点を越えられずまだまだの内容だったので、悔しい気持ちの方が大きいです。でも、内々定が決まったことはうれしく、安心しました」

東京ナショナルトレーニングセンターで行われた大会は、再最終選考会も含めて4日間の長丁場だった。
「プレッシャーもあり、とても緊張しました」という中口は、あまり納得いく試合ができなかったと振り返る。

その中で意識したのは「自信を持って試合に臨むこと」。結果的にそのメンタルが「最後まであきらめない射撃」につながり、内々定を得られる要因となった。

5月にはオリンピックテストイベントが開催される(予定)。中口は「テストイベントを含め、本番までにしっかり課題を克服して、緊張のある場面でも良い射撃パフォーマンスができるようになりたい」と東京オリンピックを見据える。

サポートアスリートとして

中口は鳥取県で生まれ、兄の影響で中学からライフル射撃を始めた。
高校卒業後は名門・同志社大学に進学し、2018年と2019年にワールドカップに出場。2019年にはユニバーシアードにも出場している。そして2020年4月から滋賀ダイハツ販売に所属し、同時にレイクスサポートアスリートとしても活動を始めた。

SNSを通じて初めて自分の気持ちや競技へ取り組む姿勢などについて発信。その中で「多くの方々から関心を持っていただけていると実感しています」と話す。

「たくさんのご声援の中で競技にはげむことができ、そのおかげもあって東京オリンピック内々定をいただけたと思います。コロナ禍で不安なこともまだまだありますが、私が競技をしている姿を通して、少しでも明るいニュースをお届けできたらうれしいです」

今年7月。緊張しながら晴れの舞台に挑んでいる中口遥へ、滋賀から大きな声援を届けてほしい。

中口遥

滋賀ダイハツ販売

Profile/なかぐち・はるか。鳥取県出身。23歳。鳥取・日野高校、同志社大学を経て、滋賀ダイハツ販売へ。2021年東京オリンピック最終選考会優勝。

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