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2021.04.12

25年ぶりに県中学記録を更新。 コロナ禍をプラスに変えた工夫とは… 森谷心美

800m練習で磨かれた速さ

 2020年11月の滋賀県中学駅伝。第1区の森谷心美(立命館守山2年)は、陸上競技場から勢いよく周回コースへ飛び出と、ぐんぐんとスピードを上げて1位で第2走者へタスキをつないだ。

 一人旅という言葉がしっくりくる圧巻の走りだったが、本人は「(陸上競技場のトラックから)出る時にコースを間違えて、タイム的にはあんまり良くなかった」と渋い表情で振り返った。この時、森谷と2位との差は約30秒。コースを間違えていなければ…。このエピソードだけでも、彼女のポテンシャルの高さは容易に想像がつくだろう。

 森谷は中学1年の時に出場した県中学夏季総体で、800m(1年生の部)を大会新で優勝している。当然、中学2年になった2020年も活躍が期待されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で次々と大会が中止になるという悲運に見まわた。

 だが、振り返るとコロナ禍の逆境を跳ね返し、8月の滋賀県選手権1500mで準優勝し、県中学通信陸上では大会新で優勝。10月の全国中学陸上1500mでは、25年ぶりに県中学記録(4分32秒48)を更新するなど飛躍を遂げていた。

「自粛期間中に800mのスピード強化に取り組んだのが結果的に良かったのかもしれません。自己記録を大きく上回る2分16秒台を目指してタイムトライアルや体幹トレを行い、肩を前に出すようにフォームを見直しました。その取り組みによって1500mも速くなり、途中からはメインを1500mに切り替えて練習してきました」

 憧れの選手は2種目で東京オリンピックの参加標準記録を突破している新谷仁美選手(積水化学)だという。

「(2014年に引退し)4年後に復帰して、昨年12月の日本選手権では10000mで日本記録を更新された。4年のブランクを跳ね返したその強さに憧れます」

 コロナ禍という逆境を跳ね返した自分の姿と重なる部分があるのかもしれない。

 4月から、森谷は中学3年生になる。目標は各種目での自己記録更新。「でも、今年で中学は最後ですし、陸上以外も楽しんでやっていきたい。今、英検準2級を持っているので、勉強も頑張っていきたいです」。そう言い残し、湖国の超新星は校内にあるトラックへと戻っていった。

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