2021.01.22
[バスケットボール草津東高校]2年連続出場のウインターカップ。 “フリースタイル”で躍進を狙う。
2年連続出場のウインターカップ。
“フリースタイル”で躍進を狙う。
バスケットボール 草津東高校 女子バスケットボール部
12月23日~29日に開催される「ウインターカップ2020」(東京体育館ほか)。滋賀県代表として男子は光泉カトリック高校、女子は草津東高校が出場する。
2年連続2度目の出場となる草津東。昨年は1回戦で済美(愛媛)に41-57で敗れた経験から、廣沢洋平コーチは「まず全国1勝。その先は行けるところまで」という目標を掲げている。
やや控えめに感じる目標設定だが、ここには注釈が入る。
「自分たちのバスケを貫いた上での勝利です。スタイルを変えてまで勝ちたいとは思わない」(廣沢)
新チームになって草津東が目指してきたのは、あえて決められた型を作らない〝フリースタイル〞バスケット。変幻自在のオフェンスを武器に、ウインターカップ滋賀予選では圧倒的な強さを見せた。
だが、コロナ禍で思うような練習が組めなかった今年は、チームを作る上で難しさがあったという。
キャプテン奥村綾乃(3年)は「インターハイも合宿も中止になり、実践による強化では難しさがあった。その中で、とにかく一人一人のベースアップを目指しました。個人が成長できれば、チームも強くなると信じて…。私は2ヶ月の休校期間に体幹を鍛え直しました」と振り返る。
昨年のウインターカップに出場した中川塔子(3年)は、自粛期間中にシュート力を磨いたと言う。
「近所の公園にバスケットゴールがあり、毎日2時間くらいシュート練習を続けました。ウインターカップ予選の決勝では第2Qで3本連続3Pシュートを決めることもできた。自主練習の成果が出たのかなと思いました」
休校明けの6月以降は、新1年生も交えて練習を再開した。コロナの影響で対外試合が組みにくい中、多くの新入部員を迎えたことで5対5の実践形式のメニューを組むことができた。これもチームにとっては大きかったと言える。
ただ、目標はあくまで全国での勝利。まだ挑戦権を得たに過ぎないと、選手たちは気を引き締める。
増井楓楽(3年)は「昨年は初出場の緊張もあって、力を出し切れなかった。今年はまず楽しんで、攻め続けて、そして最終的に勝ちたいと思います」と意気込む。
飛田羽音(3年)は「昨年はベンチ入りしたけれどコートには立てなかった。あの悔しさは忘れていない。今大会にぶつけるつもり」と高校最後の大舞台に挑む。
そして、夏に一度引退した後、再びマネージャーとして戻ってきた佐々木利奈(3年)はこう話す。
「選手経験を活かして、みんながいつも通りプレーできるように全力でサポートします」
11月26日にウインターカップの組み合わせが発表された。草津東の初戦は12月23日(水)。
相手は開催地・東京の実践学園だ。