2021.01.15

[激動の2020] 紆余曲折を経て新シーズンへ SHIGA LAKESTARS

激動の2020
コロナ禍の1年を振り返る
紆余曲折を経て新シーズンへ

昨季の主力が抜けたオフ

 3月27日。Bリーグ2019-20シーズンの打ち切りが発表された。天皇杯で初の3位に入り、西地区では過去最高の3位に付けていた滋賀レイクスターズにとっては、痛すぎるシーズン終了だった。

 だが、本当の意味で痛かったのは今シーズンのオフ。キャプテン狩野祐介をはじめ、日本代表のシェーファー アヴィ幸樹、高橋耕陽、佐藤卓磨、齋藤拓実ら主力選手が次々とチームを去り、外国籍選手3人も全て契約満了。

さらに長浜市出身の小川伸也ACがライバルの京都ハンナリーズHCへ就任した。4シーズン目を迎えたショーン・デニスHC体制は前途多難な船出を強いられることになった。

精神的支柱の2選手は残留

幸いだったのは、精神的支柱である狩俣昌也と伊藤大司のベテラン2人が残留したこと。

契約が残る谷口光貴とルーキー前田怜緒と合わせ、チームの屋台骨は保持できた。さらに即戦力の晴山ケビン(期限付き)、元NBA選手ジョーダン・ハミルトンらの加入もあり、なんとか計算が立つと思われた。

 だが、ほぼ選手を丸ごと入れ替えた新チーム。外国籍選手3人の合流も開幕後にずれ込み、不安を抱えた中での今シーズンインとなった。

フタを開ければまずまず好調

 9月のプレシーズンゲームでは、B2アンビシャス奈良に勝利したものの、B1の広島ドラゴンフライズと名古屋ダイヤモンドドルフィンズに敗れた。10月の開幕後も島根スサノオマジックに2連敗し、続く横浜ビー・コルセアーズとのGAME1も落として開幕3連敗に。

 だが、外国籍選手3人が合流した10月17日の新潟アルビレックスBB戦からは成長度合いが加速し、開幕月(10月)としては過去最高の勝率(4勝6敗)を記録した。さらに11月8日には、優勝候補筆頭のアルバルク東京にアウェイで勝利するという金星も。B1で充分に戦えることを証明した。

初の師弟対決は1勝1敗

 まずまずの流れで、11月の滋京ダービーを迎たレイクス。デニスHCと小川HCの師弟対決に注目が集まったこのシリーズでは、京都がGAME1を先取した。

 滋賀への凱旋試合となった小川HCは「今日はどうしても勝ちたかった試合。それを獲ることができた。(今季はなかなか勝てていない中で)チームとしてすごく大きなことだと思う」と振り返った。

 だが、簡単に連敗しないのが今シーズンのレイクスのいいところ。翌日のGAME2を勝利し、1勝1敗で対戦成績5割に戻した。

 この結果を受け、レイクスは6勝9敗で西地区6位(10チーム中)に。前評判を覆す好発進となった。

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