2020.11.13

レイクス歴代最長の4季目。 名将の哲学はブレない。

レイクス歴代最長の4季目。
名将の哲学はブレない。

4シーズン目の指揮となるショーン・デニスHCは、就任1年目から「選手のポテンシャルを引き出すこと」を念頭に、レイクスにウイニングカルチャーを根付かせてきた。その方向性は大幅に選手が入れ替わった今シーズンもブレない。その上で、名将は何を見据えるのか。

〈Q〉 昨シーズンの躍進は何が要因だったのでしょうか?
「就任1年目から目指してきたのは、いい選手を集めて一時的に強いチームを作るのではなく、ウイニングカルチャーを作ることです。そのためのキーが、選手が自分のポテンシャルをどれだけ引き出せるかです。勝敗を一番に考えるのではなく、どれだけチームや個人が成長できるかが大切です。昨シーズンはそれが充分にできたので、結果がついてきたのだと思います」

〈Q〉 今シーズンはどんなバスケットを目指しますか?
「コート内の5人がしっかりと動いてボールを動かし、ディフェンスでは相手がやりたいことをやらせないバスケットです。就任1年目からそれは変わらないし、これからも変わることはないです」

〈Q〉 メンバーが大きく替わった中で今シーズンの目標を教えてください。
「先ほども言ったように、選手たちのポテンシャルを最大限に発揮させることです。そのアプローチの中で、昨シーズンはチャンピオンシップに行けるようなチームになった。今シーズンもアプローチは同じです。それができれば優勝争いをできるチームになるかもしれないですからね。まずは自分たちに何ができるのかを理解してやっていくことが大事だと思っています」

〈Q〉 昨シーズンまでレイクスのACを務めた小川伸也氏が、京都ハンナリーズHCに就任されました。今シーズンの滋京ダービーは師弟対決になりますが、その試合について特別な感情はありますか?
「楽しみにしています。試合が始まるまでは今までのようにいい関係性でやっていきますが、ティップオフの瞬間からは対戦相手です。試合終了のブザーが鳴ったら仲のいい友だちに戻りますけれど、いくら相手がシンヤでも潰しにいきますし、試合の2時間だけは〝大嫌いな人〞だと思いながら戦います(笑)」

ショーン・デニス

滋賀レイクスターズ

1965年10月27日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身。ニューカッスル大学卒業。指導者としては 2015-16シーズンにオーストラリアNBLのコーチ・オブ・ザ・イヤー(最優秀監督賞)を受賞。2016-17シーズンは栃木 ブレックスのアシスタントコーチとしてB.LIAGUE初代王者に。2018-19シーズンから滋賀レイクスターズへ。

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