2020.10.15

夏3連覇を決めた渾身のストレート[近江高校]田中航大

[特別企画] 最後の1球、最初の1球


2020年8月14日(日)皇子山球場。高校最後のマウンドに立った

近江高校のエース田中航大(3年)は、2回に1失点を許し、苦しいピッチングをしていた。5回を終えた時点で、監督からは1年生の山田陽翔への継投を示唆された。「でも、皇子山で優勝のマウンドに立っているのが小さい頃からの憧れ。続投させてほしいと監督に言いました」(田中)。そして9回裏。最後に投げたのが渾身のストレートだった。

「ウイニングボールは外角ストレートと決めていた。渾身の力を込めて投げました」

田中にとっては、これが高校最後の1球。同時に、プロを目指す上での最初の1球でもあった。

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