2020.07.06

パリ五輪を目指して故郷へ 瀬古優斗

所属選手2人、サポートアスリート5人を新たに迎えた2020年度のレイクスアスリート。
ニューカマー(新加入選手)を中心に、彼ら・彼女らが歩んできた道、そして想いをつづる。

パリ五輪を目指して故郷へ

2019年6月、中京大学4年だった瀬古優斗は日本選手権の走高跳で自己ベスト(2m20)を出し、5位入賞を果たした。その時、忘れかけていた感情がよみがえった。
「4年後のパリ五輪を目指してもいいのかな。そう思えた」
だが、マイナーな跳躍種目で実業団に入るのは難しく、内定をもらっていた会社は一般採用だった。オリンピックへの想いに火がついた瀬古は「これでいいのか」と悩む日々が続いた。そんな時、レイクスからの話が舞い込んできた。
「すごく、ありがたかった。競技だけではなく、陸上スクールの仕事にもやりがいを感じました」
半生を振り返ると、瀬古は土壇場に強い傾向がある。草津東高校では3年間で一度もインターハイ出場を果たせなかったものの、高校最後の国体で活躍し、中京大学への道が開かれた。そして大学4年の日本選手権で活躍し、レイクスから白羽の矢が立った。この勝負強さが瀬古の魅力でもある。
「偶然です(笑)。でも、道が開かれたからには、頑張っていきたい。レイクスの所属選手やサポートアスリートの方々はスゴイ選手ばかりで、いい刺激をもらえると思いますし、この環境で自分を高めていきたい。今年の目標は日本選手権で自己ベスト更新。新型コロナウイルスの影響で自粛が続きますが、この期間に自分を見つめ直してベースアップしたい」
逆境で力を発揮する瀬古が、コロナ禍の先にハイジャンプを見せる。

瀬古 優斗

滋賀レイクスターズ

Profile/せこ・ゆうと。大津市出身。22歳。草津東高校、中京大学を経て、滋賀レイクスターズへ。2019年日本選手権5位。自己ベスト2m20。

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