2020.04.10

プロ・アマが一丸。選手の育成をめざす。

B.LEAGUE 2019-20 SEASON
滋賀レイクスターズ 未来へ。

滋賀に新しい育成文化を

滋賀レイクスターズと滋賀県バスケットボール協会が、2024年の国民スポーツ大会滋賀大会(滋賀国スポ)に向けて連携・協力する協定を結んだ。滋賀国スポの少年男子を強化するのが目的である。
今回の締結に尽力した滋賀県競技力向上対策本部の南野芳広事務局長は「実現できて喜ばしい」と話す。「日本のスポーツ界では、同じ競技でもプロとアマでは文化や価値観が違うため、協力体制をつくるのは難しいと言われています。その中で今回の協定は、これからのスポーツのあり方を考える上でもいいモデルケースになるのではないかと思います」
内容は、滋賀国スポが開催される4年後に少年男子の選手になり得る年代(高校2年早生まれと高校1年が主力)を強化すること。つまり、今年の新中学1年生の早生ま
れと新小学6年生が「ターゲットエイジ」となる。ターゲットエイジ強化指定選手に選ばれた選手たちは、この春から滋賀レイクスターズユースチーム(U 15)の練習にも参加する予定だ。
それに先駆けて、2月24日に合同トライアウトが行われた。91人(当時小6が28人、小5が63人)が挑戦し、ターゲットエイジ強化指定選手24人が合格した。小5は全員がターゲットエイジ強化指定選手として活動し、滋賀レイクスターズU 15の合格者18人のうち新中学1年の早生まれ5人は、ターゲットエイジとレイクスU 15の両チームで活動する。

南野事務局長は「今回の協定は、滋賀国スポに向けたターゲットエイジの強化に主眼を置いたものだが、これを機に地域で若い選手たちを支えるような仕組みができるとうれしい。また、プロ・アマのコーチが交流することで、滋賀の指導者の底上げにつながれば、滋賀国スポのレガシーとして残していけるのではないか」と期待を口にした。
今回は滋賀国スポに向けてプロ・アマが手を結んだが、ゴールは4年ではない。その先も永続的に続く育成システムの構築に期待したい。

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