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2019.12.07

【ゴルフ特集】Round 1 女子プロ黄金世代

女子プロゴルファー 吉本ひかる[マイナビ]

海外メジャー 「AIG全英女子オープン」 を42年ぶりに制した渋野日向子によって日本は空前のゴルフ・ブームである。
その波は滋賀にも押し寄せ、瀬田ゴルフコースで開催された今年の 「TOTOジャパンクラシック」 は”しぶこ”フォーバーに沸いた。
そして、渋野と同じ花の89期生、いわゆる”黄金世代”には吉本ひかると松田鈴英という滋賀出身の女子プロがいる。
そう、湖国は今、ゴルフウェーブに乗っかっている。

湖国育ちの”黄金世代”。  目標は「賞金女王です」。

プロ初の凱旋試合は”国内唯一”の大舞台

 2019年11月8日から3日間にわたって開催された「TOTOジャパンクラシック」(大津市・瀬田ゴルフコース・北コース)。海外のトッププロに加え、賞金女王を争う鈴木愛、申ジエ、渋野日向子らが火花を散らし、詰めかけた多くのギャラリーをくぎ付けにした。

 この国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦に出場できるのは、日米合わせてわずか78人のみ。その中に、高島市出身の吉本ひかる(マイナビ)もいた。彼女にとっては2017年にプロになってから、初の地元滋賀での試合でもあった。
「海外のトップ選手たちとプレーできる喜びや楽しみでいっぱいでした。地元ということもあったので、がんばって結果を出したいと思っていました」

 だが、結果は69位タイ。「まだまだ全てにおいて自分は足りないと感じました。技術もメンタルも、もっともっと強くしていきたいと改めて感じさせられる大会でした」と、ほろ苦い凱旋となった。

キャディは姉・百花 一番信頼できる存在

 吉本がゴルフを始めたのは9歳の頃。姉の百花さんと一緒に朽木ゴルフ倶楽部で腕を磨き、湖西中学時代には「世界ジュニア選手権」女子13〜14歳の部に日本代表として2年連続で出場している。同じ頃に「フジサンケイレディスクラシック」に出場し、日本女子ゴルフ協会(LPGA)ツアーのデビューも果たしている。いわゆる”神童”だった。

 姉の百花は、妹のひかるがプロテストに合格した2017年にプロへの道を諦め、キャディとして妹をサポートしている。良き理解者が側にいる妹のひかるは、心強いパートナーを得たことになる。
「姉には、ゴルフのことも相談できますし、悩みがあったらまず姉に話します。愚痴も全て話して、ストレスを発散させてもらうこともありますね(笑)。一番信頼している友達みたいな存在です」

 2014年12月号の『レイクスマガジン』(39号)では、滋賀短期大学附属高校時代の姉妹を紹介している。その時の2人の目標は「賞金女王」。吉本姉妹は、二人三脚で今もその夢を追っている。

夢中で戦ったプロテスト 松田鈴英も同期で合格

 高校を卒業した吉本は、2015年から中島敏雄プロに師事した。
「技術はもちろん、試合中の気持ちのコントロールなど全てを学びました。言葉で表すのは難しいですが、中島プロに出会うことができなかったら私はプロゴルファーになれなかったと思います」

 そして約2年後、2017年にLPGA最終プロテストに進出した吉本は7位で合格。89期生には、同大会をトップタイで合格した松田鈴英(ニトリ)もいた。
「LPGA最終プロテストは、自分のプレーに集中していたのであまり覚えていないんです。でも、うれしくて、プロとしてプレーできる楽しみを感じていたことは覚えています。そして、小学校の頃から知っている松田プロも同じテストで合格。滋賀出身の選手は少ないので、これからも一緒に頑張っていけたらいいなと思います」

 ちなみに、この89期生は、海外メジャー「AIG全英女子オープン」を42年ぶりに制した渋野日向子(RSK山陽放送)をはじめ、2018年に「TOTOジャパンクラシック」を制した畑岡奈紗(森ビル)ら、そうそうたるメンバーが揃う。俗に言う”黄金世代”である。

まずはツアー初優勝を。意識を変えた4月の一戦。

 「賞金女王」という大きな目標に向け、今の吉本が狙っているのはLPGAツアー初優勝である。それを強烈に意識した最初の大会が、2019年4月に川奈ホテルゴルフコース(静岡)で開催された「フジサンケイクラシック」だった。
「2日目までトップにいました。プロになって優勝を一番意識した大会でした。気持ちの面ですごく変化した大会で、これをきっかけに、優勝争いも何度か経験できました。今年の目標であるシード権を獲得できたので、次は早く優勝したいと思うようになりました」

 この大会で吉本はトップの申ジエとわずか2打差の2位タイでフィニッシュ。同位は渋野日向子と鈴木愛の2人。今年の賞金女王を争った3人に肩を並べたわけだ。
「来季は自分もゴルフ界を盛り上げられるような活躍をしたい。そして滋賀も盛り上げられるように…。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

 吉本の目標はブレずに「賞金女王」。今季最終戦を残して彼女の年間獲得賞金は28位(11月28日現在)。湖国の”黄金世代”が、他の花の89期生と同じように飛躍の波に乗り、ブレイクする日はそう遠くない。

吉本 ひかる

マイナビ

Profile/よしもと・ひかる。1999年2月25日生まれ、高島市出身。9歳からゴルフを始め、湖西中学校時代の2012-13年には「世界ジュニア選手権」女子13~14歳の部に日本代表として2年連続で参加。2013年には自身初のLPGAツアーとなる「フジサンケイレディスクラシック」にも出場した。滋賀短期大学附属高校を卒業後は中島敏雅プロに師事し、2016年にはステップアップツアー「ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディース」でアマチュアとして史上4人目の優勝を果たした。2017年LPGA最終プロテストに進出し7位で合格(89期生)。2018年は年間獲得賞金ランキング99位。2019年は11月24日現在、年間賞金ランキング28位と躍進。152㎝、53㎏。

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