2019.05.13

LAKES ATHLETE [それぞれの2020 and more]①

それぞれの2020 and more

滋賀レイクスターズU15(バスケットボール)を除き、今シーズンのレイクス所属アスリートは5人。
レスリングの影山大洋が現役を引退し(P.2関連記事)、新たにトライアスロンの内田弦大を迎えた。
また、レイクスサポートアスリートには、昨シーズンからの継続5選手に加え、陸上の河内光起(近畿大学)、ボートの島田隼輔(日本大学)、アルペンスキーの弥永奈々(立命館大学)の3選手が仲間入り。計13人で新シーズンを迎えている。
東京オリンピックを翌年に控えた大事な1年。
彼ら、彼女らが思い描く2020年とその先の未来について、胸の内を聞いてみた。

LAKES ATHLETE01[トライアスロン]内田弦大

関西大学を休学して約1年。新たな環境で”東京”へ。

「競技者としては2020年の東京がおそらく最初で最期の自国開催オリンピックになる。 可能性がゼロではない限り、休学してでもすべてを捧げて、挑戦せずにはいられなかった」

トライアスロン内田弦大は、ナショナルチームに入ったのを機に昨年から関西大学を休学している。 代表では世界トップクラスの外国人選手たちとも練習し、年間を通して海外レースも転戦したという。 だが、成績はあまり上がらず。一度、ナショナルチームから距離を置き、今季から関西大学を拠点に自主練習で東京オリンピックを目指すことになった。

そして、この春からは滋賀レイクスターズの所属選手に。 憧れていたレイクスのロゴ入り競技スーツが手元に届くと 「うれしくて、はやく試合したい」 と胸を躍らせた。

こう書くと、順風満帆のようだが、オフには自らスポンサーやメーカーに売り込み、関西大学に直談判で協力を依頼するなど苦労を重ねた。環境が整った後は、ほぼ毎日3種目(スイム・バイク・ラン)を1日かけて練習し、へとへとで帰宅した後には身体のケア、英語の勉強、自炊というシビアなルーティンが待っている。 不安や孤独に押しつぶされそうになる時もある。 それでも、常に前を見据え、関西大学の水上競技部や陸上競技部に胸を借り、より専門的にスキルを磨いてきた。

幸いだったのは、独立してすぐに結果が出た点だ。 今年最初のレースとなった2月下旬の 『2019 ハバナ トライアスロン アメリカンカップ』 では見事3位で表彰台に上った。

「正直、ほっとしました。自分が選んだ道が間違いではなかったと思えたことは、これからの長いシーズンを戦う上で大きい。 5月から代表選考レースも始まりますし、この勢いをもって東京まで駆け抜けたいです」

高島で生まれた好青年は一歩ずつ、夢の舞台へ続く階段を上り始めた。

内田 弦大

滋賀レイクスターズ

〈高島市出身〉 高島高校→関西大学 2018年 日本選手権 9位

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