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2019.04.12

勉強もスポーツも、 上達のカギは睡眠にあり

新年度は、新たな気持ちでいろいろなことに取り組もうと意気込んでいる人も多いだろう。 だが、モチベーションを高くし、一生懸命になりすぎるあまり疎かになりがちなのが 「睡眠」 だ。〝寝る間も惜しんで〞は、働き者で頑張り屋のイメージもあるが、睡眠研究の第一人者である中部大学の宮崎総一郎特任教授は 「睡眠が不足すると、勉強や仕事だけでなく、スポーツにも悪影響がある」 と警鐘を鳴らしている。

まずは 「眠気セルフチェック」 の8つの質問に、0点 「うとうとする可能性はほとんどない」 〜3点 「うとうとする可能性が高い」 の点数をつけてみてほしい。 合計が24点満点のうち11点以上だと、睡眠が不足している可能性があり、16点を超えると重症の睡眠不足の恐れがあるという。

睡眠改善でパフォーマンス向上
睡眠不足を侮ることはできない。 その悪影響については多くの研究がなされており、学力やスポーツのパフォーマンスにも及ぶことが明らかになっている。

例えば、アメリカの高校生を対象にした睡眠と学力についての調査では、学力評価の高さは睡眠時間の長さと比例する結果が出ている。 大学バスケットボール部員を対象にした研究では、適切な長さの睡眠をとるように指導をしたところ、部員のシュート精度や体力を向上したという。

宮崎氏が理事長を務める一般社団法人日本睡眠教育機構が発行する「ティーンのためのねむり読本」によると、10代の子どもでは小学生が59%、中学生は67%、高校生は74%が睡眠不足を感じており、大人( 56%)と比べて割合が高くなっている。大きな原因は「就寝時刻が遅い」 「夜間のスマホ・テレビ・PCの使用」 そして 「朝食を食べない」 だという。

眠さ我慢しての朝練は要注意
特に注意が必要なのは運動部員だ。多くの部活動では朝練が朝早くから行われているが、睡眠時間を削ってまで行う練習は効果が薄いという。 「練習をしないで上達することはないが、練習したからといって上達するわけでない。 勉強も練習も、上達は〝記憶〞がカギになっている点で同じ仕組み。 記憶は睡眠によって定着するので、十分な睡眠をとらずに練習するのは、科学的にはおかしい」 と宮崎氏は指摘する。

では、単純に長時間寝ればいいのかといえばそうとは限らない。 適切な時間の睡眠をとり、規則正しい生活リズムを刻むことこそが、結果的にあらゆるパフォーマンスを伸ばすことにつながる。 新生活にはやる気持ちは理解できるが、ひと呼吸おいてしっかり休息をとることも必要だ。


[今月号の有識者]
中部大学生命健康科学研究所・特任教授
宮崎総一郎さん
(元滋賀医科大教授)

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