2017.10.07

[陸上競技・4×100mリレー]双葉中学 陸上競技部

やったぜ、中学日本新。幸運の7レーンに、キター!

8月22日の全国中学陸上(熊本)の男子4×100mリレーで、米原市の双葉(そうよう)中学が初の日本一に輝いた。 滋賀県勢の同種目での優勝は09年、11年の田上中学以来。しかも今回は、中学日本記録を0.37秒縮める42秒40の快走だった。

レース後に大泣きした第1走の鍋島聡一朗(3年)は「予選でケガして不安だった。いつもは泣かないけれど、その不安や緊張が優勝した瞬間に表に出た」と涙の理由を明かす。

第2走の西村晟太朗(3年)は、鍋島と違って後からじわじわと喜びが湧き上がってきたと話す。
「レース直後は中学新で優勝したという実感が湧かなかった。 でも、帰りの新幹線でうれしさが込み上げてきて…ウルッときました(笑)」

この1年、厳しい練習を4人で乗り越えてきた。 学校裏の山道をダッシュで駆け上がり、約100mの坂道ダッシュを20本走る日もあった。 雪深い冬は室内トレで地力を養うなど苦労と工夫も経験した。野球部と掛け持ちだった第3走の西野開(3年)は、陸上競技部との両立にも苦心してきた。
「 平日は陸上、土・日は野球、どっちも真剣に取り組んだけど、どうしても試合日程が重なる事もあった。野球部の監督に”休みます”って言いにくい時もありました」

そんなメンバーたちの頑張りに神様が応えるように、決勝レースではある奇跡が起こった。アンカーの須戸遼(3年)はこう話す。「 決勝は7レーンだったんですが、実は去年優勝した花園(大阪)も7レーンで、自分たちと同じ緑のバトンだった。これはいける、キター!って思いました(笑)」

まさに幸運の7レーン。 映画のような夏のワンシーンは、彼らにとって一生の宝物になるに違いない。

双葉中学 陸上競技部(4×100mリレー)
鍋島聡一朗・西村晟太朗・西野開・須戸遼

関連記事