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2017.09.02

【高校の星SP】ある夏の物語2017③ 反撃の公立[草津東編]

[バスケットボール]草津東高等学校 男子バスケットボール部

県制覇へのラストピースは”思い切り楽しむ”気持ち

インターハイ出場をかけた滋賀県予選の決勝。 草津東男子バスケットボール部は、王者・光泉の猛攻をしのぎきれず3点差で涙を飲んだ。 勝ってもおかしくない中で、敗れたのには何かしらの理由がある。 その答えを求め、草津東ファイブはこの夏を過ごした。

敗因の一つはゲーム終盤で足が止まったこと。 草津東のスタイルを貫く上で、走力は大切な要素でもある。

就任6年目の平川清士監督は草津東のバスケについてこう話す。
「目指しているのは、選手も、スタッフも、応援してくださる方もみんなが楽しめるバスケです。 基本となる25以上のプレードリルを選手たちが状況に応じて組み合わせていく。 基本の25は部員も指導者も知っているから、コートの5人が意外な攻撃をしたら”うわぁこの組み合わせできたかぁ”とみんなが楽しめる。 でも、それを続けるには足が止まっていてはだめ。 だから、この夏はチームの底上げを目指してやってきました」

そんな自由度の高いバスケの中心にいるのがキャプテンで司令塔の竹村崚(3年)だ。 インターハイ予選決勝での敗因を竹村はこう分析する。

「試合前には光泉に勝つ自信はあった。でも、いつもと違って、自分たちがリードする展開で…変に力が入ってしまった。 終盤で追い上げられ、精神的に楽しむ気持ちを忘れてしまったのが敗因の一つかもしれません」

 

春のリベンジをかけた秋季総体(ウィンターカップ予選)が10月から始まる。 キーマンの1人でセンターの川﨑凱(3年)は、こう意気込む。
「春の決勝は光泉に4Qでリバウンドを多く取られた。 敗因の一つですし、センターの自分の責任も大きい。 秋の光泉は長身の1年生も出てくると思うけれど、そこは3年生の威厳を見せつけたい。対戦を楽しみたいです」。

全国へのラストピースである”楽しむ”気持ちは、すでに戻っている。

[サッカー]草津東高等学校 サッカー部

”名将”を有終の美で

 

草津東サッカー部を全国の強豪へと育てた功労者・小林茂樹監督が今年で定年を迎える。 その後の進退はひとまず横に置いたとして、名門サッカー部の一つの区切りになる。 キャプテン田原稜史(3年)が 「監督が最後なので絶対に全国に出て、高みを目指したい。 草津東としてもまだ全国制覇(最高は2位)はないので、頂点に立って監督を胴上げしたい」 と話すように、名将を有終の美で送り出すという機運が高まっている。

だが、インターハイ予選前には、選手の間で”まずは全国に行く”のか、”あくまで全国制覇か”と目標設定にズレがあったという。 田原によると「意見の違う選手の間で、言い合いになることもあった」 らしい。

そこで選手だけで3回にわたるミーティングが行われた。 結果、全国制覇を目指すという目標に固まった。冬の高校サッカー選手権優勝に向け、選手たちがどんなドラマを描いていくのか楽しみに待ちたい。

草津東を考える~湖国スポーツにおける存在意義~

多くの競技が全国区

滋賀県の公立高校で初めて体育科が設置されたのが草津東だ。 それ以降、運動能力の高い選手が集まり出し、多くの競技で”草津東に勝つか、負けるか”が全国大会へ行けるかどうかの一つの物差しになっている。 言い換えると、滋賀の高校スポーツにおけるボーダーライン的な存在が草津東だ。

今夏のインターハイだけを見ても、多くの選手が大舞台を踏んだ。 県最多の5人を送り込んだ陸上競技部(中村涼汰・武村知浩・髙畑凌太・小崎遥・三木彩夏)をはじめ、体操女子の野玉みのり、女子ソフトテニスの前出・中村ペア、女子剣道部(団体、個人:阪口瑞歩)、アーチェリー男子の村西健太、女子団体&個人(西村かなえ、三浦彗子、広沢実歩、北田有希乃)、競泳200m背泳ぎの土田美典、女子4×100mリレー(土田・五味・山川・伊藤)、女子4×200mリレー(菅谷・土田・山川・伊藤)など。しかも、陸上競技の女子400mハードルでは小崎が4位に入るなど躍進も見せた。

卒業生も大活躍

 

また、卒業生の活躍も際立つ。 世界水泳の女子200m個人メドレーで銀メダルに輝いた大橋悠依(東洋大学)や、2016年にマウンテンバイクの 「Coup de Japan」 の年間シリーズチャンピオンに輝いた沢田時(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)、箱根駅伝出場&優勝を狙う小澤直人(早稲田大学)などトップアスリートがゴロゴロ。 Jリーグにも多くのプロ選手を輩出してきた。

面白いのが、選手だけではなく、卒業生が指導者として活躍するケースが多いこと。 ヴィッセル神戸のスクールコーチ神崎亮佑氏や近江高校サッカー部の前田高孝監督などもしかり。これも体育科を持つ公立高校の一つの傾向かもしれない。

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