2017.06.01
【陸上女子 100m】粟津中学3年 / 安達茉鈴
9年ぶりに塗り替えられた、女子100mの県記録
2017年5月18日。皇子山陸上競技場で行われた滋賀県中体連春季総体の女子100m決勝で、9年ぶりに中学県記録が更新された。叩き出したのは粟津中学の安達茉鈴。タイムは2008年に木村茜(当時中主中学)が出した記録を0・ 01秒上回る11秒89。速報タイムを確認した安達が一つ手を叩き、ぴょんぴょんと飛び跳ねると、スタンドが一気にざわついた。
「11秒台は狙っていたけれど、まさかが出るとは思わなかった」。歴史が動いた瞬間だった。予兆はあった。追い風参考ながら 準々決勝で12秒11の自己ベストを更新すると、続く準決勝では12秒13の大会新記録をマーク。
どちらのレースもゴール手前でスピードをややセーブした状態でのタイムだった。ちなみに昨年の全国中学生大会女子100mの優勝タイムは11秒96。今回の記録がいかに好タイムかは容易に 想像がつくだろう。安達の強みはスタートから30mの速さにある。スタートの反応も速いと関係者は話す。全国中学生大会への出場がかかる本番は、7月の通信陸上と夏季総体。参加標準記録(12秒53)の突破はもちろん、どこまで自己ベストを更新できるかも注目したい。