2026.02.10
自分らしい姿を見せたい

感謝の気持ち、強くなる
清水さら(TOKIOインカラミ)の快進撃が止まらない。2024年2月のユースオリンピックで銀メダルに輝くと、同年12月にはFISスノーボードワールドカップ第2戦(アメリカ・カッパーマウンテン)で優勝。そして25年3月の世界選手権(スイス)では、オリンピック2連覇中のクロエ・キム(アメリカ)に次いで準優勝。「ユースオリンピックで金メダルが取れなかった悔しさ」を糧に成長を続け、いよい自身のストロングポイントであるよ「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」に挑む。
「オリンピックは小さい頃からめざしてきた大会なので、出場できること自体がすごくうれしいです。(日本代表発表の瞬間は)まだ実感があまりなかったのですが、だんだん湧いてきています」
ただ、ここまでの道のりには良いことばかりではなかった。特に自身のストロングポイントである高いジャンプの代償として大怪我も多く、今シーズンのワールドカップ開幕直前に参加したプロリーグ「ザ・スノーリーグ」(ショーン・ホワイト主催)では練習時に転倒して肩を痛めた。その影響で予定していたワールドカップ前半4大会の出場を見送った。
「今年1月のワールドカップLAAXOPEN(スイス)で復帰し、体もちゃんと動いたので安心しました。決勝ではオフシーズンに練習してきた新しい技に挑戦しましたが、着地を合わせることができませんでした。(シーズン前のケガで)練習してきた技を雪上で実践する時間を削られてしまい、とても悔しい気持ちです。でも、実際に復帰戦のワールドカップでは新技に挑戦することができ、手ごたえも感じています。あと少し完成度が上げられるようにがんばりたい」
そんな背景もあって、常に励ましてくれる家族や、子どもの頃からお世話になっているYAMAZEN(ヤマゼン・契約アスリート)、スポンサーへの感謝の気持ちは強くなっている。
「(個人として)とても努力はしてきました。でも、自分1人の力だけではここまで来られなかったと改めて思います。家族はもちろん、支えてくれるコーチとスポンサーさんにはとても感謝しています」
練習してきた技をクリーンに
2024-25シーズンに初めてワールドカップを転戦した清水は「自分にはまだ技が足りていないとわかりました」と振り返っている。
その課題を踏まえて、オフシーズンは「KUMAGAYA QUEST」(埼玉)というハーフパイプ形状のマットがある練習施設で3ヵ月ほど技の習得を行う予定だった。だが、ここでもケガに邪魔されてしまう。
「5月にアメリカで鎖骨を骨折し、予定より(埼玉での)練習期間が短くなってしまいました」
それでも、本人の高い集中力と佐藤康弘コーチ(ヤマゼン)の適切なコーチングによって、短期間で雪上の実践に移れるまでに仕上げることができた。その良い流れでオリンピックシーズンに入る予定だった。だが、先述の通り、再び怪我に泣かされた。
2度の大きな試練を乗り越えて迎える初めてのオリンピック。「良い成績を残したい気持ちはもちろんあります」と前置きした上で、清水はこんな想いを秘めている。
「自分が練習してきた技をクリーンに決めることができて、それに結果がついてきてくれたら最高にうれしいです。緊張せずに、自分らしく滑る姿をみなさんに見てもらいたいです」
16歳の冒険に注目したい。

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清水さら
TOKIOインカラミ / YAMAZEN
しみず・さら。2009年11月12日生まれ、大津市出身。平安女学院高校1年。TOKIOインカラミ所属。YAMAZEN契約アスリート。4歳からスノーボードを始め、小学5年生時(2021年3月)には全日本選手権大会オープン女子の部で優勝し、プロライセンスを取得。2023年にはSAJ全日本選手権2位、24年にはユースオリンピック2位、FISワールドカップ第2戦優勝。25年には世界選手権2位。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック日本代表。








