2025.06.17

自己ベスト更新の、その先…

 日本選手権(日本陸上)4連覇中の女子400mH・山本亜美が社会人として初の日本陸上(7月4日〜6日/国立競技場)に挑む。

「立命館大学を卒業し、この春から富士通株式会社の一員として新しいスタートをきっています。社会人として初めての日本陸上となりますが、大会5連覇とタイム(記録)にフォーカスしてチャレンジしていきたいと考えています」
 
 23年の世界選手権(世界陸上)では「自己ベストを出しても準決勝や決勝に進めるかどうかも分からない世界」という大きな壁に直面した。あれから2年、今回の日本陸上は自身2度目の世界陸上の〝切符〞がかかる重要なレースとなる。

「目標としているタイムは55・80です。このタイムは9月に東京で開催される世界陸上の開催国枠エントリー設定タイム(記録)になります。このタイムで走り世界陸上につなげていきたいです。昨シーズンからの怪我明けで挑む日本陸上にはなりますが、常に強い想いをもってリハビリも含めて取組んできましたので頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします」

 自己ベストは56・06秒。2023年6月の日本陸上でマークしたタイムであり、自身初の世界陸上出場を決めたタイムでもある。今度の壁は55・80秒。日本陸上5連覇、自己ベスト更新の先に〝東京行き〞が待っている。

山本亜美

富士通株式会社

やまもと・あみ。草津市立山田小学校、松原中学校、京都橘高校、立命館大学を経て25年から富士通株式会社へ。高校から400mHを始め、2年時には茨城国体・少年女子共通400mHで優勝(京都高校記録)。3年時には日本選手権で4位入賞。2021年の日本選手権で初優勝し、22、23、24年と合わせてV4を達成。23年アジア陸上選手権で銅メダルを獲得。23年ブダペスト世界陸上に出場。

関連記事