2020.10.12
滋賀学園。無念のベスト4[高校野球]
夏の甲子園の中止に伴い、夏の滋賀県大会も中止に。
代替大会として行われたのが今大会だった。
加盟53校(出場49チーム)が目指したのは湖国の頂点。
中止発表から再びモチベーションを高める難しさ、
短い準備期間など例年にはない困難と向き合いながら、
それでも彼らは白球を追った。
滋賀学園。無念のベスト4。
甲子園中止も退部ゼロに感謝
近江に8-2で敗れた後、滋賀学園の主将・遠山虎太郎(3年)は、胸を張ってこう話した。
「甲子園が中止になっても3年生21人、誰も辞めずに野球を続けてくれた。キャプテンとして、みんなにありがとうと伝えたい」
今年の滋賀学園は優勝を狙えるチームだった。1回戦では彦根総合を5回コールドで制し、続く東大津戦は8-3で快勝。3回戦の河瀬戦も、準々決勝の近江兄弟社戦も危なげなく勝ち上がり、準決勝の近江戦も接戦が予想された。
実際、近江の捕手・長谷川勝紀(3年)によると前日ミーティングで「1点差の勝負。受け身になるな」という話も出ていたという。
だが、滋賀学園の主将・遠山が「近江を意識しなかったと言えば嘘になる」と振り返ったように、序盤の緊張が勝負の分かれ目に。3回裏に5点を献上してしまった。
山口達也監督は「初回に長田宙大が緊張からかワイルドピッチ。3回裏に自滅。それが全て」と話す。
それでも4回表に2点を返し、試合を立て直した。辛口の山口監督も「コロナ禍の中で頑張った3年生の姿を見て、後輩は何かを学んだと思う。来年以降につなげてほしい」と引退する3年生をねぎらった。
継投で立て直した友寄叶也(3年)
滋賀学園のエース長田宙大(3年)
主将・遠山虎太郎(3年)