2020.07.13

“異色”のパラカヌー選手 冨岡忠幸

所属選手2人、サポートアスリート5人を新たに迎えた2020年度のレイクスアスリート。
ニューカマー(新加入選手)を中心に、彼ら・彼女らが歩んできた道、そして想いをつづる。

“異色”のパラカヌー選手

パラカヌースプリント競技で日本トップクラスにいる冨岡忠幸(岐阜県カヌー協会パラカヌー部)は、異色の経歴の持ち主だ。実は、上肢または下肢に切断障がいのある選手が行うアンプティサッカーの日本代表として、ワールドカップに3度出場している。パラカヌーを始めたのは2017年から。アンプティサッカーの印象の方が強いが、この経歴がパラカヌーに活かされていると話す。
「アンプティサッカーで培った体幹を活かして大会毎に記録を伸ばしてこられた。それが自信になり、もっと成長したいと思える糧になっていると感じています」
目標は来年の東京パラリンピック出場。昨年の日本選手権では2位に入っており、いよいよ現実味も帯びてきている。
「もちろん結果も大事だと思いますが、それ以上にやれば出来る‼って言う信念を常に持って取り組んでいます。今年からレイクス・サポートアスリートとして、滋賀のみなさんのサポートを受けられる。活動範囲や競技用具などが充実することで、今まで以上にトレーニングに力が入れられるとも思います。今は新型コロナウイルスの影響で大会などが延期や中止になるなど競技に影響がでています。まずは感染しないように、その上で今できることをひとつずつやっていき、今後につなげていきたいと思っています」
前向きに、パワフルに。40歳の冨岡はまだまだ衰えを知らない。

冨岡忠幸

岐阜県カヌー協会パラカヌー部

Profile/とみおか・ただゆき。米原市出身。40歳。長浜農業高校卒。アンプティサッカー日本代表としてワールドカップ3度出場。2019パラカヌー日本選手権2位。

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