2020.04.08

[LOOKING BACK] SHIGA LAKESTARS 2019

B.LEAGUE 2019-20 SEASON
滋賀レイクスターズ 未来へ。

強さと脆さ、併せ持った船出

シーズンコンセプトは「Look Up」。滋賀レイクスターズはショーン・デニスHC体制3年目にして、充実した戦力を整えることに成功した。リーグ2連覇のアルバルク東京から齋藤拓実と日本代表のシェーファーアヴィ幸樹が加入。シーホース三河主将だった狩俣昌也を揃え、期待を膨らませた。だが、お披露目となったアーリーカップ関西ではB2のバンビシャス奈良に完敗するという、まさかの船出となった。
京都ハンナリーズとの開幕、Bリーグ初代王者の宇都宮ブレックスを迎えたホーム開幕と4連敗の発進となったが、5戦目の島根スサノオマジック戦で初勝利を挙げると、続く乳がん啓発「ピンクリボンゲーム」名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦ではヘンリー・ウォーカーがクラブ初の「トリプルダブル」を達成し2連勝。 しかし、10月は2勝8敗と大きく負け越し。クラブは早々にテコ入れを図り、チームに噛み合っていなかったチャールズ・ローズと入れ替える形で、3季前にも在籍した前名古屋Dの
クレイグ・ブラッキンズを獲得。ブラッキンズの復帰戦となった11月8日の富山グラウジーズ戦では、狩野祐介がリーグ史上2番目となる1試合3P成功10回をマークし、チームとしてもリーグ記録の20回の3P成功を記録するなど大爆発を引き起こした。

夜明けの兆し、戦力揃い浮上へ

11月を3勝3敗の勝率5割で乗り越えたところで、さらに大きな変化がレイクスに起こる。前琉球ゴールデンキングスで、NBA優勝の経験も持つジェフ・エアーズのアルバルク東京から期限付き移籍での加入だ。天皇杯2次ラウンドによるリーグ中断期間での加入だったこともあり、シーズン途中加入ながら練習を重ねることができたのも幸いする。
天皇杯では今季の対戦で3敗と苦しめられていた琉球に雪辱。エアーズは早速ペイントエリアでの支配力を発揮し、その勢いで突入した12月はシーホース三河との「The合戦」から西地区首位の大阪エヴェッサまでホーム3連勝をマーク。アウェーでのサンロッカーズ渋谷戦では、強豪ひしめく東地区で優勝争いを繰り広げる相手に対し、初戦はリズムを掴めずに敗れたものの2戦目は逆転勝利で雪辱した。
今季初の月間勝ち越しも見えてきた12月終盤だったが、島根スサノオマジック戦では地区最下位の相手に対し序盤の主導権を奪われるなど劣勢に立たされると、終盤に一時逆転に成功したものの最終的に1点差で敗戦。中地区を独走する川崎ブレイブサンダース戦では接戦でのリードを守りきれずにオーバータイムに持ち込まれた末に惜敗。結局、3連敗で2019年を締めくくることとなり、勝負所で課題が山積することを露呈した。

 

関連記事