2019.12.13

【ゴルフ特集】Round 3 大学ゴルフ事情

創部から53年目。プロ輩出も多数。
立命館大学 体育会ゴルフ部

初心者の成長が早い関西学生1部の”雄”

滋賀・京都・大阪の3拠点で活動する立命館大学体育会ゴルフ部は、創部50年以上の歴史あるクラブだ。関西学生ゴルフ連盟1部に所属し、全国大会3位入賞を目標に掲げている。過去には男女合わせて10名以上のプロゴルファーも輩出。2000年〜2008年には女子が団体戦で全国優勝も果たしている。

間違いなく関西学生ゴルフ界の雄だが、昨年は2部降格という屈辱を味わった。キャプテン今井健(3回生)は「まさかでした」と、その時の心境を口にする。
「ほんと悔しくて。絶対に1部に返ってやると決めて今年は戦いました。だから、2部で優勝した時は、うれし泣きしました」

2部優勝後に行われた大手前大学との入れ替え戦も勝利し、来シーズンは再び1部が活躍の舞台に。「次は1部優勝と全国3位を狙う」と今井は語気を強めた。

こう書くと、ゴルフ経験者を全国から集めたクラブのようだが、実は部員の9割近くは初心者。プロを目指す学生の方が珍しいという。寺田麗紅斗(3回生)は、プロを目指す珍しい方の学生だ。
「兄の影響で立命館大学を選んだ。2つ上の先輩がプロテストに合格されていますし、自分もここで鍛えたいと思っています。近い目標は、来年の全国大会で10位以内に入ること。まずはそこをしっかりクリアしたいと思っています」

寺田のような選手が身近にいることで、周りの選手も自然と刺激を受ける。初心者の成長が早いのは、こういった背景にもありそうだ。

守山市出身の芝田玲(1回生)は「文武両道の方針に魅力を感じて」入部した。小学5年からゴルフを始めた経験者だが、高校3年間はゴルフ中断で勉強に集中。立命館大学には一般入試で入った。
「大学にゴルフ部があるのは知っていました。もう一度ゴルフにチャレンジしてみようと思って入りました。将来はスポーツメーカーで働きたいですし、大好きなゴルフで人の役に立てる仕事ならうれしいです。立命館大学のゴルフ部は文武両道が基本。いろんな自分の選択肢を増やしたい」

”体育会”の厳しさは当然ある。が、理不尽な上下関係はなく、のびのびと競技に打ち込める。この環境が”関西の雄”たる所以と言えるかもしれない。
 

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