2019.11.29
【高校特集】[ゴルフ]比叡山高等学校 大西里和
難関”緑の甲子園”に初出場。将来は女子プロゴルファー!
春・夏・秋。全国の舞台に
秋の国体に初出場した比叡山高校の大西里和さん(3年)は、春と夏の全国大会と合わせて今年は3度の大舞台を経験した。昨年までは全国大会の出場経験はなし。高校最後の年に、才能が一気に開花したと言える。
特に”緑の甲子園”の愛称で親しまれる『全国高等学校ゴルフ選手権大会』は、厳しい近畿予選を突破しての初出場。「参加74人で、上位20人だけが全国に出られる。私は19位でギリギリの通過でしたが、この難関を突破できたことは自信につながりました」(大西さん)。
毎日約3時間、球数で言えば300〜400本を打ち続けてきた努力が、成果として出てきたわけだ。
「普段はアイアンでのアプローチ練習が多いですが、今年は苦手なパター練習を重点的にやりました。細かくフォームを修正したことが結果につながったのだと思います」
掃除、挨拶、学問が役立つ
比叡山中学校出身の大西さんは、天台宗・最澄を建学の祖とする延暦寺学園に通って6年目。僧侶の実践目標を取り入れた学園生活の基本「掃除、挨拶、学問」の教えがゴルフにも生きていると話す。
「般若心経を唱える授業などもあり、心を整えるコツを学べています。同じように、普段の生活では掃除、挨拶、学問を心がけることで気持ちに安定感が生まれたように思います。ゴルフでは、一打で勝負が決まる場面も多く、メンタルが重要視されます。普段の学校生活で、ゴルフに必要なメンタルが磨かれていると思います」
大西さんの目標は女子プロゴルファーになること。大学4年間で心身に磨きをかけてプロテストに挑む予定だ。「全英を制した渋野日向子プロ(RSK山陽放送)のような強い選手になりたい」と笑顔を見せた。
比叡山高等学校
[01] 特色ある3コースで学生支援
私立大学文系学部の合格を目指すⅠ類、難関私立大学や国公立大学の進学を目指すⅡ類(文系・理系)、難関国立大学理系学部の現役合格を目指すⅢ類(理数コース)の3コースがある。
[02] 学園生活の基本は掃除・挨拶・学問
天台宗宗祖の最澄(伝教大師)を建学の祖とする延暦寺学園。学生生活の基本は、僧侶の実践目標である「掃除、看経、学問」を取り入れ「掃除、挨拶、学問」を重んじる。
[03] 独特の行事で人間を磨く
朝礼訓話、高校3年間で比叡山延暦寺の三塔を徒歩で巡る「三塔巡拝」、2年生時には延暦寺会館で日帰りの「比叡山研修」など独自の行事が多い。1、2年生の希望者には海外語学研修も実施している。
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大西 里和
比叡山高等学校
Profile/おおにし・さとわ。2001年5月12日生まれ、大津市出身。真野北小学校、比叡山中学校を経て比叡山高校へ。現在3年。兄の影響で小学2年から近江ゴルフのスクールに通い始め、小学5年の頃には県内の大会で3位に。中学時代には関西大会に出場。高校3年の今年は春・夏2回の全国大会、秋の国体に出場。164㎝。