2018.04.07
[ハンマー投げ]チャンピオンインターナショナル 佐伯珠実
室伏さんだけじゃないところを…。まずは国内”チャンピオン”目指す
ハンマー投げの佐伯珠実(チャンピオンインターナショナル)は 「そろそろ室伏さんだけじゃないってことを、私たちが示さないと…」 と言う。
”室伏さん”とは、2004年アテネ五輪に出場した室伏由佳で、ハンマー投げの日本記録保持者。2004年に出した67m 77は13年を経ても更新されていない金字塔。 「それに少しでもあの日本記録に近づけないと東京五輪はないと思う」 と続けた。
佐伯が滋賀で暮らし始めたのは立命館大学に入った約6年前から。 「学生の頃は京都の衣笠キャンパスで授業を受け、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で練習の日々でした。 現在は草津で暮らし、9時から15時半まで働き、16時半から20時頃までBKCで練習しています」 と話す。 勤務先は自転車小売業 『チャンピオン』 草津栗東店。「自転車は詳しくないけど(笑)、仕事は楽しいです」 と笑う。
自己ベストは大学4年の全日本インカレで出した59m04。 「あれがゾーンかどうかはわかりませんが、何をしても”飛ぶな”って感覚があった。 大学の総合優勝に貢献したいと思って集中力が高まっていた。 今は投げ方が変わったので同じ感覚にはなれないと思いますが、あれくらい楽しい試合がしたい」
2020年の東京五輪に照準を合わせる中で、佐伯は 「65mまでのイメージはできている」 と話す。今季のシーズンインとなる5月3日の第34回静岡国際陸上競技大会では 「必ずトップ3には入っておきたい」 という。 そして6月の日本選手権で 「65m出せたら…」 と話す顔は、店員さんではなくアスリートのそれになっていた。
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佐伯 珠実
チャンピオンインターナショナル
Profile さえき・たまみ。1993年8月5日生まれ、兵庫県出身。西宮市立瓦木中学1年から陸上競技を始め、中学2年に100m走から円盤投げへ転向。関西大倉高校(大阪)では円盤投げとハンマー投げを掛け持ち。3年時の国体で円盤投げ5位、ハンマー投げ4位に。立命館大学進学を機に滋賀県へ。現在は自転車販売の「チャンピオン」草津栗東店で働きながら、2020年の東京オンピックを目指して競技を続けている。161㎝、70kg。