2017.02.11
東大津高校 / 新体操部
「先駆者。」
昭和54年の滋賀インターハイと 昭和56年のびわこ国体に先駆けて創部された東大津の新体操部。県内初の新体操部として歩みはじめ、一度も休部や廃部をせずに活動を続けてきた歴史を持つ。いわば、県内の高校新体操シーンをけん引してきた存在だ。とはいえ、部を率いて17年の徳井富美子顧問は「高校から新体操を始めた子が全国レベルで戦うのは厳しい」と話す。近年、新体操の認 知度が高まった反面、演技レベルが 向上し、高校生年代でもより難度の 高いアクロバティックな動きが求 められるようになったから。初心 者が半数以上を占める東大津が良 い成績を残すのは年々難しくなっ ているのが現状のようだ。 昨年度はインターハイ予選(団体 戦)に敗れ、本大会出場も逃した。「団体戦は膳所との一騎打ち。勝って当たり前の中で、手具交換でミスを連発するなど、プレッシャーに負けてしまった」と徳井顧問は話す。 課題は精神面。キャプテン山本梨花は「昨年は先輩に甘えていた。今年は自分たちの練習を信じて精一 杯やるだけです」と語気を強めた。
徳井顧問は「成績だけではなく、 言葉遣いや生活態度などを厳しく指導します。自分なりの目標を持ち、達成感やお互いを思いやる気持ちを育んでほしい」と願う。その先に結果としてインターハイ出場 があるのかもしれない。