2025.08.22

10月19日に障スポ・オープン大会。 〝ゴール〟ではなく一つの通過点。

 2015年から守山市を中心に活動し、2020年からは滋賀県ゴールボール協会として活動の幅を広げた。そして今年の10月19日には「わたSHIGA輝く障スポ」オープン競技として、初心者向けの大会と誰でも参加できる体験会を守山市民体育館にて開催する。約10年にわたる普及活動において、今年は一つの節目となる。元日本代表で協会会長を務める西村秀樹さんの喜びもひとしおだ。

「東京2020パラリンピックの際、守山市はゴールボール・トルコ代表のホストタウン(同じく視覚障害柔道も)でした。そんな関係もあって、2016年度から市内の小中学校の福祉体験授業でゴールボールを積極的に取り入れていただいています。2025年度も7月に物部小学校の4年生全員が体験してくれました。多くの子どもたちが最初は目をつぶることを怖がります。でも、次第に挑戦する子どもたちが増えます。順応性の高さに驚かされます。授業の最後には、目をつぶらない子どもたちと私が真剣勝負をします。子どもたちは6m離れた所から幅9mのゴールに向けてボールを投げます。私はすべて止めるつもりで向き合うと、子どもたちも熱くなります。とても盛り上がります!ゴールボールは誰もが行えるスポーツですが、子どもたちにとって〝目が見えない状態〞はまだまだ難しいようです。でも、私の真剣な姿を見て、きっと何か刺さるものがあると信じています。障がいのある方のことを理解しましょうとよく言われます。私は当事者自らが健常者の前に出ることで理解が始まると信じています。そういう意味では、10月の障スポは健常者と障がいのある方が歩み寄る良い機会だと思っています」

 9月30日まで「わたSHIGA輝く障スポ」オープン競技の参加チームおよび体験会参加者を募集中。詳しくは滋賀県ゴールボール協会HPまで。
 
 
 
 
写真提供/滋賀県ゴールボール協会

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