2022.02.03

進化を続けるキャプテン 巻き返しの狼煙を上げる 柏倉哲平 [プロバスケットボール]

より考える力がついた

新潟アルビレックスBBの司令塔として活躍した柏倉哲平が、今シーズンから滋賀レイクスターズでプレーしている。加入1年目ながらキャプテンに就任した生粋のリーダーは、2021年10月下旬からの11連敗について「これが今の僕らの実力だと思います」と渋い表情を浮かべる。だが、インタビューの間、彼は一度も向かなかった。。

Q この11連敗は何が原因ですか?

やっぱりディフェンスです。チームディフェンスよりも個人個人に責任があるというか…。1対1やリバウンドど基本的なことを4人が出来ていても1人ができていないと相手にはやられてしまう。誰が出ても遂行する力を落とさずにやっていこうと決めてやってきた中で、それができていないと相手に90点以上取られてしまう。そこを見つめ直さないといけないと感じています。

Q とはいえ、横浜ビー・コルセアーズ戦(GAME1)で連敗は止められました。

(エースの)オヴィ・ソコを体調不良で欠き、他の外国籍選手もファウルトラブルだった状況をチーム一丸で勝ち取った白星は、自分たちにとって大きなものでした。あの1勝でチームがいい方向に向かうと思います。

Q キャプテンとして、連敗ストップはどんな心境だったのでしょうか?

正直、ほっとしました。けれど、翌日(GAME2)が一番大事だとわかっていながら負けたので、勝った喜びよりも負けた悔しさの方が強いですね。

Q レイクスに来てから個人として成長できている部分を教えてください。

そうですね。より考える力はついたかなと思います。思い切りやれと言われている中でも、どこで攻めた方が自分たちにアドバンテージがあるかとか、ディフェンスで守るべき場所はどこかとか。コート内でもベンチにいる時でも、しっかりそれを理解してやっているつもりです。ルイス(ルイス・ギルHC)もそういう部分を細かく追求してくるので、個人的に考える力はついているのかなと感じます。

Q チームにはフィリピン代表キャプテンとして国際経験が豊富なキーファー・ラベナもいます。同じポジションの選手として学ぶところも多いのではないでしょうか?

特にオフェンスに関して、彼はいろんな状況判断ができますし、ゲームを読む力も長けていますので、色々と教えてもらっています。よく言われるのは「もっと攻撃的になれ」です。以前はバランスをとってパスを回す選手でしたが、レイクスに来てからリングを意識してプレーできるようになっているのかなとは思います。

Q 2022年の抱負をお願いします。

シーズンも後半戦に入ってきますし、より言い訳できない状況下での試合が続きます。もう一度、自分たちのバスケットスタイルというものを確認して、一人一人が責任を持ってディフェンスをすること、そこにチームディフェンスが入ってきて、早い展開に持っていくのが自分たちのバスケットなので、そこを追求していきたいと思っています。それが結果にもつながると思っています。

柏倉哲平

滋賀レイクスターズ

かしわぐら・てっぺい。1995年1月20日生まれ、山形県出身。アースフレンズ東京Z、アルビレックス新潟BBを経て今シーズンから滋賀レイクスターズへ。レイクス6代目キャプテンとしてチームをけん引中。180㎝、82㎏。

関連記事