2020.07.13
試合ではなく練習で泣け 寺岡良治
所属選手2人、サポートアスリート5人を新たに迎えた2020年度のレイクスアスリート。
ニューカマー(新加入選手)を中心に、彼ら・彼女らが歩んできた道、そして想いをつづる。
試合ではなく練習で泣け
カヌーの寺岡良治(立命館大学)を一言で表現するなら〝努力の人〞になるだろう。オーパルオプテックスカヌーチームの出現で滋賀カヌー界の勢力図が変わってきた近年にあって、寺岡は八幡商業高校の部活動からのし上がってきたからだ。
ターニングポイントは高校2年の国体予選会である。寺岡は敗れ、滋賀代表の座を逃した。人生初の挫折だったと彼は振り返る。
「あの時は、カヌーをやめようかと考えました。でも、家族や周りの人に励まされて…。この時、応援してくれる人がいるだけで選手は頑張れるのだと実感しました」
これを機に、自分はカヌーを〝させていただいている〞という意識になったという。他選手の2倍以上トレーニングすると心を改め、主体的に取り組むようになった。
「トレーニングは辛いことも多いです。その時は〝試合で泣くよりも、練習で泣け〞と自分に言い聞かせています。そう思えたのは、あの挫折があったからです」
レイクス・サポートアスリートになった今、さらに応援されることの大切さを噛み締めている。
「サポートされる経験は今回が初めてです。応援していただける方が増えることは励みになります。みなさんに良い報告ができるように精進していきたいです」
2019年のU23日本代表はこれからも努力を続ける。
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寺岡良治
立命館大学
Profile/てらおか・りょうじ。近江八幡市出身。21歳。八幡商業高校を経て、立命館大学(現在4回生)へ。2019年U23日本代表。